2026年8月12日

株式会社セブンコーポレーション

中東情勢を巡り、世界のエネルギー・石油化学製品のサプライチェーンに不透明な状況が続いています。

世界有数のエネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡では、現在も船舶の通航量が平時を大幅に下回る状態が続いており、原油をはじめ、ナフサや石油化学原料などの安定供給について予断を許さない状況となっています。

私たちは、一日も早く対立が収束し、中東地域に平和と安定が戻ることを心より願っています。

その一方で、今回の出来事は、日本の製造業にとって「原材料や消耗品を安定して調達できることが、決して当たり前ではない」ということを改めて考える機会にもなりました。

ホルムズ海峡が再開しても、サプライチェーンはすぐには元に戻らない

ホルムズ海峡の通航が本格的に再開した場合でも、その瞬間からすべての石油製品・化学品の流通が平常化するわけではありません。

船舶の再配置、航行の安全確認、海上保険、原油や石油製品の生産・出荷、各国への輸送、国内の製油・化学メーカー、商社、販売店など、複数の段階を経て初めて製造現場へ製品が届きます。

さらに、一度在庫が減少した商品については、サプライチェーン全体で在庫を積み直す必要があります。

つまり、今後和平に向けた進展があったとしても、「供給リスクがなくなった」と即座に判断するのではなく、次の供給障害に備えておくことが重要だと考えます。

製造現場に欠かせない「溶剤」も石油サプライチェーンの一部

工場では日常的に、パーツクリーナー、シンナー、脱脂洗浄剤など、さまざまな石油由来の製品が使用されています。

これらの中には、ナフサから製造されるトルエン、キシレンなどの石油化学原料と深く関係しているものがあります。

通常時には安定して購入できる製品であっても、原油・ナフサの供給、海外物流、国内生産、物流在庫などのどこかに障害が発生すると、価格上昇だけではなく、

「発注しても納期が分からない」

「必要な数量が確保できない」

「購入数量を制限される」

といった問題が発生する可能性があります。

製造ラインを止めないためには、主要原料だけではなく、こうした日常的な副資材・洗浄剤についてもBCPの対象として考える必要があります。

セブンコーポレーションが提案する「洗浄工程のBCP」

BCPというと大量の在庫を持つことをイメージされることがあります。

しかし、本当に重要なのは「一つの製品・一つの調達ルートが止まっても、別の方法で生産を継続できる状態」を平時から作っておくことです。

洗浄工程について、当社では次のような事前準備を推奨しています。

  1. 現在使用しているパーツクリーナー、シンナー、脱脂剤などの使用場所と月間使用量を把握する
  2. 石油系溶剤を使用しなくても対応できる工程を洗い出す
  3. 水系洗浄などの代替方法を平時のうちにテストする
  4. 洗浄力だけでなく、材質への影響、乾燥性、作業時間、排水、安全性などを確認する
  5. 代替品を社内で事前承認・登録し、必要な時にすぐ切り替えられる状態にしておく
  6. 「すべてを一度に切り替える」のではなく、代替可能な工程から少しずつ依存度を下げる

重要なのは、供給不足が発生してから代替品を探すのではなく、何も起きていない時に評価を終えておくことです。

「溶剤を備蓄するBCP」から「溶剤に依存しすぎないBCP」へ

大量の溶剤を備蓄することも一つの対策ですが、引火性液体の場合には保管量、消防法上の管理、保管場所、在庫管理など別の課題も生じます。

そこで当社が提案したいのが、

「溶剤を大量に持つ」のではなく、「溶剤がなくても対応できる工程を増やしておく」

という考え方です。

これは今回の中東情勢だけを想定したものではありません。

地政学リスク、自然災害、物流障害、原材料価格の高騰、法規制の変更など、今後さまざまな理由によって調達環境が変化した場合にも有効なBCPになります。

SEA’S7を「第2の選択肢」として事前評価する

株式会社セブンコーポレーションでは、ホタテ貝殻由来成分と水をベースとした多機能水溶液「SEA’S7」を、製造現場における洗浄・設備メンテナンス用途でご提案しています。

SEA’S7は、非危険物の水系製品として、油脂汚れの洗浄、設備・機械部品のメンテナンス、クーラント関連、各種工場設備の洗浄など、さまざまな用途で評価が進められています。

もちろん、すべての有機溶剤や洗浄剤をSEA’S7へ置き換えられるわけではありません。

汚れの種類、対象材質、工程条件、要求される洗浄度によって適否は異なります。

だからこそ当社では、

「今使っている溶剤を全部SEA’S7へ変更してください」

という提案ではなく、

「もし現在の洗浄剤が入手できなくなった時、その工程をSEA’S7で継続できるか、平時のうちに一度確認しておきませんか」

というBCPの視点での事前評価をおすすめしています。

平時に試すことが、最大のBCPになる

供給障害が発生してから、

「この材料に使用して大丈夫なのか」

「どの濃度で使えばいいのか」

「本当に現在の洗浄剤の代わりになるのか」

を一から検証する時間はありません。

平時のうちに現場で小規模なテストを行い、

「この工程なら代替できる」

「ここは従来品を継続する」

「非常時にはこの方法へ切り替える」

という判断をしておくことが、製造ラインを守ることにつながります。

中東情勢が一日も早く安定し、世界に平和が戻ることを願うことと、企業として次のリスクに備えることは矛盾しません。

むしろ今回の経験を今後の備えに変えていくことが、日本のものづくりを守るために重要だと私たちは考えています。

株式会社セブンコーポレーションでは、現在ご使用中のパーツクリーナー、脱脂剤、洗浄剤などについて、SEA’S7による代替可能性のご相談・サンプル評価を承っております。

「この洗浄工程は水系へ変更できるだろうか」

「溶剤の使用量を少しでも減らしたい」

「BCPとして第2の洗浄方法を準備しておきたい」

といった段階からでも、お気軽にご相談ください。

溶剤をなくすことが目的ではありません。
溶剤だけに依存しない製造現場をつくること。

それが、セブンコーポレーションが考える「洗浄工程のBCP」です。

※本記事は2026年8月12日時点の公開情報をもとに作成しています。国際情勢および物流状況は今後変化する可能性があります。