
サウジアラビアへの攻撃やホルムズ海峡周辺の輸送リスクを背景に、原油価格が再び上昇しています。2026年10月23日、ブレント原油先物は1バレル116.72ドルで取引を終え、4月29日以来の高値となりました。
一方、日本では原油やナフサの代替調達が進んでいます。製造現場で考えたいのは、供給状況を確認するとともに、原料価格や物流費の変動に備え、洗浄工程の選択肢とコストを見直すことです。
今週の原油価格と中東情勢
10月23日の原油先物終値は、次のとおりです。
指標 | 終値(米ドル/バレル) | 前日比 |
|---|---|---|
ブレント原油 | 116.72ドル | +3.14% |
WTI原油 | 103.27ドル | +3.8% |
ブレント原油は週間でも約6%上昇しました。サウジアラビアのエネルギー関連施設への攻撃や、UAE沖で確認されたタンカーの油流出などが、供給への懸念を強めています。なお、油流出の原因は公表されていません。
また、10月22日にはサウジアラムコがダーランの本社から従業員を退避させたと報じられました。ただし、本社からの退避を、そのまま原油生産全体の停止と捉えることはできません。ロイター・10月23日の原油市況
日本の調達は変化している
ジェトロが10月14日に公表したレポートによると、日本は中東以外からの原油・ナフサの調達を拡大しています。2026年8月の原油・粗油輸入量に占める米国の割合は31.6%となり、2025年までの調達構造から大きく変化しました。
ナフサについても、代替調達により供給を補い、価格には改善がみられます。ただし、同レポートは、調達環境が平時の水準に完全には戻っていないことや、代替調達に伴う輸送距離・費用の増加を指摘しています。これは主に9月末までの状況を整理した資料であり、直近の攻撃による影響とは分けて見る必要があります。ジェトロ「中東情勢の緊迫化と日本の対中東貿易・エネルギー調達」
供給量が確保されることと、購入価格や輸送費が以前の水準に戻ることは、別の問題です。 製造現場では、個別の洗浄剤について最新の価格・納期を確認することが重要になります。
洗浄剤は「単価」と「工程全体の費用」で確認する
原油相場の上昇が、すべてのシンナーやパーツクリーナーに同じ時期・同じ割合で反映されるわけではありません。まずは、使用中の製品について次の項目を整理しましょう。
- 次回納期と価格改定の予定
- 月間使用量と、現在の在庫で対応できる期間
- 洗浄液の交換頻度、廃液量、廃棄費用
- 洗浄・すすぎ・乾燥に必要な作業時間
- 代替品を使用する際の品質確認や承認手順
購入単価だけでは、洗浄工程の負担は判断できません。使用量や作業時間、廃液処理まで含めて比較することで、改善できる工程が見つかる場合があります。
SEA’S7を水系洗浄の選択肢として事前評価する
SEA’S7(シーズセブン)は、ホタテ貝殻由来の素材と水をベースにした多機能水溶液です。石油系洗浄剤を使用する工程で、水系洗浄への切り替えを検討する選択肢になります。
シンナーやパーツクリーナーを使った脱脂・油汚れ除去については、シンナー・パーツクリーナー代替の用途紹介ページをご覧ください。
また、工具ホルダに固着した切削油や、工具・治具などの油汚れの洗浄については、工具・治具洗浄の事例を含む「ワーク・機械・工具メンテナンス」ページで、写真とともに紹介しています。
まずは対象を一つ選び、現行の洗浄方法と比較します。汚れの落ち方に加え、材質への影響、すすぎ・乾燥、残渣、後工程への影響、作業時間、排水処理などを確認します。
すべての溶剤や用途を置き換えられるわけではなく、コスト削減効果も工程条件によって異なります。必要になったときに選べるよう、平常時に適合性を確かめておくことが、洗浄工程のBCPにつながります。
洗浄剤の調達・コストの見直しをご相談ください
「現在の洗浄方法を水系に切り替えられるか」「購入費だけでなく、使用量や作業負担も比較したい」といったご相談をお寄せください。
現在の洗浄剤名、洗浄対象、汚れの種類、材質、月間使用量をお知らせいただければ、SEA’S7の適合性を確認するための比較ポイントを整理します。
SEA’S7の製品情報はこちら
洗浄方法・比較試験について相談する
※本記事は2026年10月25日時点の公開情報に基づきます。原油価格は10月23日の先物終値です。個別製品の価格・供給条件は、取引先の最新情報をご確認ください。
